12月 08 2015
サラリーマンって安全?
先月20名限定のセミナーに40名ちかくお越しいただきましてありがとうございました。今回はその中で『サラリーマンとして学んだこと』としてお話しした部分を切り取って、内容を公開します。
私のサラリーマン人生はまさに波乱万丈と言えると思います。3度の転職をし現在4社目に勤務しております。多少の不満こそあっても順風満帆のサラリーマン人生を歩んでおられる多くの人は、気づいてないかもしれませんが、サラリーマンほど不安定な職業はないと私は思っています。
1.サラリーマンは会社に拘束される
給与をいただく代わりに、会社に時間の提供・働く場所の指定・行動の命令・・・を通して多くの自由を奪われているのです。そして会社を辞めた時から収入が途絶えるのがサラリーマンであるとも言えます。
2.会社は会社自身の存続と社員の幸福の選択を迫られたとき必ず会社の存続を選択します。
ソニーだってパナソニックだって・・・一流と言われる企業であってもリストラは行っているのです。自分だけはリストラに遭わないと考えるのは、おそらく間違いです。
3.サラリーマンはリスクが高い
私が就職しようとしていた頃、理科系の就職先として憧れの的であった日本航空ですら一度は破綻しました。会社の平均寿命は約30年と言われています。ということは大学を卒業して就職したとすれば、多くの人が定年までに会社が倒産する憂目に合うということです。もし退職までに倒産したら退職金は出ない可能性が高いのです。倒産しないまでも給与の大幅削減は平気で行われる時代になってきました。サラリーマンのリスクについて考えたくない気持ちはよくわかりますが、現実は厳しいということを認識すべきです。
4.公務員だって安心できない
日本の借金はGDPの2倍を超えました。もし日本がデフォルト(国家破綻)し、IMFの監視下に置かれれば公務員の30%は首を切られると言われています。
5.サラリーマンの多くはお金持ちになれない
会社には自分自身の給与分を稼げない人が多く存在します。ごく一部の優秀な社員によって全体の利益のほとんどを稼ぎ出す構造になっているのです。しかし働かない社員と優秀な社員の給与の差は多くても20%ほどです。また経営陣の多くは莫大な給与を搾取します。日産のカルロス・ゴーンがそのいい例です。しかし特に日本人のサラリーマンは、そういうものだと納得して働いているのですから仕方ありません。いくら会社に莫大な利益をもたらしてもそれに見合った収入は得られないのがサラリーマンという職業です。
結局サラリーマンとして順調なうちに次の柱を構築しておくことが大切です。サラリーマンだけでなく自営業で成功し年収何千万ももらっている人も、永遠にそれが続くと考えるのは間違いであると考えておいたほうが無難です。大きく稼いでいるうちに、豪邸やポルシェを買わず代わりにワンルームマンションをいくつか持っておけば、いつか助けになる日が来るのではないでしょうか。
台場